【1分理解】なぜ今、穀物価格が高騰しているのか
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グローバルで動物性タンパクから植物性タンパクへのシフトが進みつつあるが、日本もその波にと安易に乗ることはリスクがあると思う。植物性タンパクの由来である大豆やトウモロコシは圧倒的に海外産に依存しており、足元の相場高騰のように穀物相場は資源国によってどうとでも操作されやすいためだ。もちろん動物性タンパクである牛豚鶏の餌は結局、穀物なので、日本が海外に頼る構造ではあるのだが、サプライチェーンの上流を他国になるべく頼らない戦略も必要と思う。自由貿易やグローバリゼーションといったことと逆行して保護主義のようにも見えるが、地産地消は環境問題への対策の１つでもあるも最近学んだ。フードマイレージという考え方で、例えば地球の反対側から食糧を持ってくることは輸送時のCO2排出量やフードロスがそれだけ大きいというもの。
注目のコメント
日本は、経済を維持し、生きる上で必須である食料、エネルギーを海外に依存している状況から早く脱却する必要があると思います。
日本と同じように自給率が低いシンガポールは、「30 by 30 」という施策を掲げ、自給率を上げるために積極的に先進技術を取り入れています。
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/7b300ec8fb5bf601.html
日本も食料、エネルギーの自国生産に向けて、大きく転換していくべきだと思います。長期的には需給の問題はありますが、この短期的な高騰は、コロナ禍での経済政策として、米国をはじめとする諸国政府が急激に資金を供給したこと、その資金が投資に向かってしまっているからでしょう。
穀物の先物だけではなく、株式市場も、暗号通貨も値上がりしています。銀や銅といった金属もです。特に、先週の銀相場は、ゲームストップ株で名をあげたReddit勢が殺到したと見られ、異常な高騰が起きました。
ただ、穀物の高騰は、本当に世界的な影響が大きいです。地味なゲームショップの株とは訳が違います。今年、小麦の価格が30％高騰すれば、暴動が中東など各地で頻発するでしょうし、内戦の引き金になってもおかしくありません。飢えて死ぬ人間も出るだろうし、数十万人の難民の移動も起きるでしょう。先進国の人間にはマネー・ゲームでも、中東やアフリカあたりでは何十万人もの命に関わります。全体的に経済停滞しているのに、株価や先物商品の価格が上がっているのは、喜べませんね…。
金融緩和が持てる者と持たざる者の格差を広げてしまっている。とするなら、別の形の経済政策を考えなくてはならない。マイナンバーと資産の紐付けなどをして、データを活用しながら、困っている人をピンポイントで支援する政策が求められているように思えます。
バイオエタノールの問題も難しい。飢餓状態の人もいる中、食糧を燃料に使うのはいかがなものか、という意見もあります。バイデン政権の今後の判断に注目しています。
