32万回再生 京大ライブ授業の第2弾がスタート コロナ禍を哲学・倫理学・社会学で読み解く
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注目のコメント
第1弾で講義を担当しました。youtubeでの講義を担当したのは初めてだったのですが、文化心理学からコロナ禍を紐解くという1時間の講義を累計7000人もの人が見てくださっていることに驚きます。https://www.youtube.com/watch?v=DIuUIGWeX8s
当日はライブでの質疑応答もあり、ライブでご覧下さった方々には質問が取り上げられるかな?という楽しみもあったかもしれません。私自身も新鮮なフィードバックを得ました。この記事にもあるように海外からの方にもご覧いただけたのも大変ありがたいことです。第2弾も楽しみですね。これらを発信する現場の立場から舞台裏の事情をお伝えします。オープン・コースウェアなどと呼ばれ、多くの大学が行っているのはご存じのとおりです。ただ・・・
1,これは京大の「授業」ではありません。
京大も東大も(たぶん多くの他大も)実際の授業にマスメディアが入ることは一切許可をしません。講義ごとにテレビカメラがならんでしまうようなことが起きかねないからです。なのでこれはあくまで一般の方向けにやさしくして提供しているもので、内部の授業とは内容が異なり、市民講座の講演のようなものです。
2,講師は無給です。
学内の業務なので、準備を手伝う学生にはアルバイト代が出ますが、話す教員の側は、完全にサービス残業です。家事・育児/研究等の時間を犠牲にして成立するものなので、なかなか引き受けてもらえず、講師依頼に苦労します。アクセスが32万あっても、大学には1銭も入らず、事業運営としては難しい面もあります。
3,おまえは関わっていないのか?
東大関連のサイト内に少なくとも2つは動画が上がっているはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=AC3c6rA1jBk
1つはこれです。ご関心があればご覧ください。
上記を含めて本にしたのが下記です。立ち読みでもしてみてください。
https://amzn.to/3ktbYzl
以上、少し後ろ向きなコメントに思えるかも知れませんが、「いろんなところでやってて素晴らしいよね」というほど単純ではないことをご理解ください。大学の授業が無料で公開される動きは世界中で進んでいますが、実は学生(年齢的に)よりも、改めて学び直したいというビジネスマンや主婦などの方々に需要がありそうですね。
学びの民主化が日本でも加速しており嬉しい限りです。