[ワシントン 4日 ロイター] - 米国のバイデン大統領は4日、難民の受け入れを大幅に増やすと共に、受け入れ体制の拡充に向けて大統領令を出す意向を示した。

バイデン氏は国務省での演説で、世界的にかつてないほどの難民受け入れニーズがあると強調。対難民強硬姿勢をとったトランプ前政権の政策を大幅に転換し、難民に対して寛容な従来の政策を復活させる方針を示した。

来年度(2021年10月開始)に受け入れる難民の数を12万5000人と、前政権下で今年度に想定した1万5000人から大幅に増やす。

「制度立て直しには時間がかかるが、それはまさにわれわれが目指していることだ」と説明した。

バイデン氏はまた、今年度に受け入れる難民数の引き上げを提案する意向。ホワイトハウスがこの日公表した資料で明らかになった。

これに先立ちサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、バイデン氏が難民受け入れ拡大に向けた大統領令を出すと述べていた。

また、ホワイトハウスのサキ報道官は、バイデン氏は「より多くの難民受け入れを保証する方法の模索にコミットしている」と述べた。