[北京 29日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会(CBIRC)は29日、国有と民間の銀行および保険会社の双方で共産党の指導力を強化し、コーポレートガバナンス(企業統治)に関連したリスクを抑制するための規制案を公表した。

規制案は、国有銀行・保険機関に対し、取締役会やリーダーなどの意見を求める前に共産党委員会による重要なビジネスの決定を優先するよう促している。

また、利益移転を防ぐために1人が独立取締役に就ける金融機関の数を制限している。さらに、全ての銀行や保険会社に対して、環境・社会・企業統治(ESG)分野における責務を果たすよう求めている。

中国の金融当局は、銀行や保険会社による大口投資家への融資などが国内金融システムの弱点となる恐れがあるとし、金融機関の株式保有の監視を強化している。