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注目のコメント
ファッション界では「サスティナブル」なものづくりはもはやトレンドというより、必然の動き。
プルミエールビジョンという生地見本市でも、ここ数年はサスティナブル素材が当たり前に。
ただ、ここの記事にもあるように、必ずしもエコレザーが環境に優しいわけでなかったり、食肉の皮革を廃棄することが環境に優しいのか、色々矛盾、議論があるのは確かです。
日本でも山形の鶴岡で人口蜘蛛の糸・「スパイバー」という石油などの化石資源に依存せず、糖類やミネラルなどを主原料として微生物の発酵によって作られた「ブリュード・プロテイン(構造タンパク質)」を使用した素材が開発されています。
↓以下記事
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00205/00009/
限りある自然資源をどう大切に使っていくのか、廃棄しない仕組みをどう作るのか?
社会全体で取り組まなくてはいけない課題なのは確かです。極論すれば、サステナブル(持続可能)でなければ人類も企業も生きていけない時代が来ています。とくに未来を憂う若者の意識は、大人が想像する以上に高まっています。
衣服の60%はポリエステル(石油由来)でできています。主力素材であるコットン(農業)は、水も農薬も多く使います。レザーやファー、ダウンなど動物愛護も関係しますし、物流・ロジスティクスも関係します。加工には水や化学薬品をたくさん使いますし、今回テーマになっている廃棄(生産途中で出るものと、着用後のもの、余剰在庫など)も大きな問題になっています。ファッション業界のサプライチェーンはとても複雑なんです。でも、だからこそ、できること、やらなければならないことがたくさんあります。
まずは、エシカルに調達・生産することや、製品寿命を延ばすために、品質を高めること、修理(リペア)やリサイクル、アップサイクル、リセール(再販、二次流通)を行うこと。
そのうえで、廃棄物となったものは素材に戻し、素材そのまま再利用するマテリアルリサイクルを行うか、分子レベルにして解重合・再重合してケミカルリサイクルをするか。
もはやゴミはなく、すべては資源ととらえることが重要です。まずは服もアクセサリーも捨てずに回収ルートに載せましょう。再利用しやすいデザインやモノづくりをしましょう。再生素材やバイオマテリアルなどによる代替素材は技術の進化でたくさん出てきているので、その情報や知識を共有しましょう。
「その服を作ること、売ること、買うこと、着ることで、社会や環境は良くなりますか?」
という視点でモノづくりや販売、買い物をしてもらいたいと切に願っています。レザーやファーの代替品は、タンパク質の次に注目されています。バイオレザー、バイオファー、合成生物学の技術を使えば、生成できない素材はほとんどないと言っても過言ではないくらい、テクノロジーは進化しています。
バイオからあらゆる素材ができると思うと、ワクワクします!!
この記事の著者 / 編集者
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