車載用LiB、ギガファクトリーが一気に立ち上がる
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既に韓国勢はドイツやポーランドで工場を稼働させてますし、CATLもドイツに進出済みで、バッテリーアライアンスの動きからノースボルトに資金が集まり、規制の見切り発車とVWに引っ張られる形でEVバッテリーの調達競争も始まってます。
そのため欧州におけるバッテリー工場の設備投資は、乗らない話は無いという雰囲気での乱立状態です。そしてなんといっても立地アドバンテージは水力発電を活かしたRE100生産です。
ただし欧州全域で再エネ100%のバッテリーが生産出来るのかは、良く分かりません。北欧地域だけなんじゃないかと思います。東欧側の韓国勢の工場は、生産が既に始まってますが数年後の再エネ100%生産を目指している状況です。ポーランドなんかは石炭焚かずにどうやって電力を調達するのか。
もう1つ欧州の地域特性に触れておくと、寒冷地向けの仕様が求められます。従来のレシピとは変わって来ますから、当初は歩留りの問題もでてくるでしょう。
当初はNMCの622あたりの正極材ですから、コバルトもニッケルも大量に使います。変動費としての原材料費は高くつきます。大量生産すれば電池原価が安くなるのはごくごく僅かです。
といったような事情を日系バッテリーメーカーは分かっているので、大型投資に二の足を踏んでいますが、そうも言っていられなくなったので、パナソニックやGSユアサあたりが桁が2つくらい小さい投資計画を検討しているようです。電池工場の建設計画。大体重なるが下記の日経記事とも併せるとより網羅性が広がる。
https://newspicks.com/news/5444353電池は今の性能であれば輸出に向かない。重いし危険。エネルギー密度がもっと高くなれば輸出モデルもあり得るが現状は消費地近くで作るのが得策。需要が見込まれれば工場が建つ。今その状況。
ただ自動車のCO2排出量の評価をLCAに変える動きがある。そうなったらBEVが唯一の解答とならない可能性が高い。そうなった時の市場の動きを見極めたいところ。
今の評価のまま突き進む場合は単純に液晶と同じように大きな工場を早く建てた企業が勝ちの状況やけどね。単純なそのレースであれば日系企業に勝ち目はない。次世代とその需要規模をどう見極めて投資するか。難しいところ。