[東京 27日 ロイター] - 麻生太郎財務相は27日午後の参院予算委員会で、基礎的財政収支(PB)を25年度に黒字化させる目標について、達成する自信はないとしつつも、目標自体はしっかり掲げていきたいと述べた。白真勲委員(立憲民主)の質問。

麻生財務相は、黒字化目標の達成が難しくなっていることから目標年度を変更しないのかと問われ、「25年度PB黒字化は厳しくなってきたと思うが、もし目標をやめるとなると市場の反応もみなければならない」との認識を示した。

新型コロナウイルスへの対策として昨年来、巨額の赤字国債を発行しているが、麻生財務相は「これだけの国債を発行しても金利は暴落することなく推移している。これは従来からの政府として財政へのきちんとした取組みを行ってきたおかげだ。これからも財政をきちんとすることが大事だと思っている」と述べた。

(中川泉 編集:田中志保)