【独占1万字】経済学者ダニエル・コーエンに聞くこれからの世界──「最善と最悪のシナリオ」は? | 「人がオンラインでしか会わなくなるのは大惨事だ」
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私を含め学者の悪い癖と思うのですが、主語がとてもあいまい。「政府」「テクノロジー」が何かを決めるといっても、本当はそこに人間が存在しているはずで、そこへの洞察が欲しいなあと自己反省も含め思いました。ユーチューバーと麻薬の売人の比較は面白かったですが。
「自国の若者に何を与えられるのか。どんな知的能力、身体的能力を持てるようにすべきか。若者が社会と調和を保ちながら生きられるようにするには何ができるのか。若者が興味を持てる職業に就けるようにするにはどうすればいいのか。こういったことがいまの重要課題です。とりわけ昨今はAIといった最新技術で雇用が破壊されようとしていますからね。」
若者が希望をもって活躍できる社会になるとよいですね。そして、そんな若者をサポートできる年長者でありたいものです。在宅勤務やオンライン会議が浸透、そのメリットが強調される傾向が強いが、「人間は社会的な動物であり、人と人の間でしか生きられない」。
確かに、人と人との接触を減らせば感染のリスクを回避できるだろう。
しかし、いつまでもこの状態が続けばやがて貴重なものを失ったことに気が付く時が来るような気がする。それは、相手の表情や反応に対する感性であり、無意識に寄り添うことや思いやること、様々な考えを知り心を広めること。スクリーン越しからは得ることのできない心の対話を大切にしたい。