【音部大輔】時代は変わる。なぜ「ブランド」は存続するのか
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僕の読解力では、ブランドの立ち上げと維持、ブランディングとマーケティング、これらが分離されて議論されてない気がする。
ブランドとは、期待・信頼され決してそれを裏切らない事、に尽きると思う。時代に合わせて変わらないように変わっていく。
例えば老舗の和菓子屋は、三百年前と現代とでは使える材料が違うし食べる人も文化も違うので作る和菓子(味・形・色など)は違っている。でも同じように評価される。それは、時代が違っても評価が変わらないように製品を変えていく、という事。
このように材料も人も文化も全てが変わってくなかで、しかし同じように期待・信頼を裏切らないブランド、これだけが生き残っている(のかな?)。
注目のコメント
(音部さんのブランド論が毎度素晴らしいは周知の事実なのであえて別軸で、、)ビジネスマンをモデルに使うキャンペーンって良いですよね。特に高級品は、赤の他人の外国人モデルよりも、自分の憧れのキャリアの人が持っているイメージの方が、断然親和性が高そうです。
この連載では2年間にわたって「セイコー アストロン」というひとつのブランドを取り上げてきました。
アストロンは何を体現しているのか。そこからどんなメッセージを抽出できるか。そんなことを考えて「思考のスケールを拡張する」というテーマに至ったんですが、最終回では企画の発端で考えたこと、このアストロンという「ブランド」がなんであるかを、そのままブランドマネジメントの第一人者である音部大輔さんに聞いてみました。ど直球です。
マーケティング理論には流行り廃りもありますし、個人的にはプロダクトやサービスをつくる側の意志や目的が乗せにくいような気がして腑に落ちないことも多かった。音部さんはそのもやもやの原因も含めて明快に整理し、ブランディングやマーケティングの本質、100年や1000年は変わらないあり方について語ってくれました。この話にはどんなビジネスにも通じる極意が含まれていると思います。音部さんのロジカルなブランド論は明快で心地よい。
今回は特に、「マーケティングやブランディングは、今の市場や消費者だけではなく、未来を見ないといけない。自分たちは、どんな未来をつくりたいのかを考えないといけません。」というメッセージに共感。
現在の商品のベネフィットではなく、その商品で果たそうとする企業やデザイナーの想いにこそブランドの魂が宿る。企業のパーパスが注目される所以でありESG経営にも繋がる。消費者は未来を買うということかもしれない。