ダウ177ドル安、銀行・エネルギー株に売り
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下落要因は:
(1) 2020年10~12月期決算を発表したJPモルガン・チェース、ウエルズファーゴ、シティの大手金融3社は予想を上回る企業収益にも拘らず、コロナの状況や金利先行き低下推移から1-3月期の決算への懸念増
(2) 経済指標はまちまちな中、株式市場は12月の小売売上高に反応
・12月の小売売上高:前月比0.7%減( 予想: 横ばい)
・12月設備稼働率:74.5%(予想:73.6%、11月:73.4%←73.3%)
・12月鉱工業生産:前月比+1.6%(予想:+0.5%、11月:+0.5%←+0.4%)
・1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:79.2(予想:79.5、12月:80.7)
(3) バイデン大統領が提示した1.9兆ドル規模で、失業給付の上乗せを週400ドルに増額し、期間を9月まで延長するほか、直接給付は現行の600ドルから2000ドルまで増額したい意向の追加経済対策を巡り議会での承認が困難になるとの懸念
(4) 米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンが、ベルギー工場の改修のために欧州やカナダで供給が遅れるとの報道
(5) 新型コロナウイルスによる死者数の増加で期近の回復見通しが悪化したこと
(6) 3連休を控えた米株式市場は利益確定売りが出たこと
でした。
全体的な雰囲気に関して、バイデン政権樹立後の100日間のハネムーン期間は例年通り大丈夫かもしれないですが、ブルースイープと言っても、現実のハードルは結構高いことを示唆してます。今年の株式市場の先導役は金融、エネルギー、素材、資本財ですから、それらセクターが先導役を担わないとなると、株式市場にはマイナスのインパクトを与えることとなるでしょう。
また、追加景気刺激策の効果で夏以降のポジティブなシナリオを描けるものの、バリュー株なのかグロース株なのかも含めて、手前半年のシナリオを決める決定打に欠けているように見受けられます。
今週は好調な米国債入札や弱い指標で債券利回りは低下に転じましたが、米ドルインデックスは反対に上昇しました。ここからも投資家が相場の方向性を決めかねていることが窺えます。市場がどう評価したかは別としても、大手行が早くも貸し倒れ引当金の積み上げの減速ないし戻し入れに転換したことはやや気になります。
累次の経済対策とワクチンの導入によって今後の景気回復が見込まれるとしても、深刻な打撃を受けた産業や中小企業は、あくまでも支援によって支えられている状況にあり、最終的な損失を全て財政で支えることは、バイデン政権であっても現実的ではないように思います。日本市場は物凄い上昇モーメントだったのに、日経平均先物も引っ張られてもう28200円。
2日で800円も落としてしまいました。
すぐに最高値の29000円くらいまで戻すかなと私は思っていたので、予想外でした。
ダウのチャートの見た目的にショッキングなのは、久々に窓を開けてのギャップダウンになったこと。
11月以降の上昇相場で、ここまで窓を開けてハッキリ下げたというのはなかったんじゃないでしょうか?
これまでのバブル的な上昇にかなり冷水になったという感じがとてもします。
こういう下落があったら、たいてい3-4日は元の水準まで戻せません。
週明けの日本市場は、最安値28000円割れくらいまでで戻すだろうと思ってたんですが、それで収まるかどうかも自信がなくなってきました。
バイデン就任くらいまでは、この空気は残りそうな感じがしてます