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コメント
注目のコメント
長崎県をホームタウンとするJリーグクラブ「V・ファーレン長崎」代表取締役社長の髙田春奈さんにお話を伺いました。
髙田春奈さんは、2020年1月より社長に就任。ジャパネットたかた前社長である髙田明氏の長女としても知られています。
「とにかく自信がなかった」。就任年でコロナ禍の経営を経験した、その本音と実情をお話しいただきました。長崎のサッカー観戦者ってJ1.J2共に女性が多いんですね。
プロスポーツチームの意義は、特に地方は影響力が都心よりも大きいように感じます(地域のアイデンティティ形成や娯楽の提供できる割合の大きさという点で)。
このご時世だからこそ、長崎の明るいニュースを作っていけるといいですよね。私が立ち上げに関わったクラブなので是非コメントを。
このインタビューでもわかる通り、春奈社長はとても正直で好感が持てる。質問に対してごまかすことがない(質問もさすがNP、適切だ)。クラブ社長としてジャパネットグループの経営者として、また髙田家の人間として、言いにくいと思われることもわかりやすく答えているのは素晴らしい。
課題はその通り。これもなかなか本人が言えることではない。おっしゃる通りジャパネットがなくても成り立つクラブになるのが理想だが、そうなるための道のりはまだ遠いと思われる。少し補足すると長崎の県民性は素直でおとなしいので、どうしても現状のパワーバランスではジャパネットにお任せとなってしまう(ただ佐世保周辺の県北だけは違う気質だ。だからジャパネットが生まれたともいえる)。長崎市内にあれだけの投資を発表しているのでそうなって当然だが、グループの取引先以外の協力者をまだうまく見つけきれていないように感じる。
またそれらの課題を理解して改善できるスポーツビジネス経験者をフロントに入れない、入れたとしても活かしきれないのが問題だ。これは株式会社V・ファーレン長崎がジャパネットの100%子会社であることと無縁ではない。採用も昇進もすべてジャパネットグループの基準で行われるからだ。社内でファン、サポーターではなく創業家の方を向いて働く人が多くないか。インタビューでも触れられているように、クラブ経営の観点から働き方などグループ内で同じルールにした方が良い部分と、スポーツビジネス独自の評価が必要な部分があるはずだ。そこの使い分けはまだまだだと感じる。
女性ファンが多い事もクラブの良い特徴のひとつ。これをクラブ経営としてどう前向きに活かしていくのか。楽しみな課題である。またなぜそうなったのかの分析も必要だろう。
最後に、これは完全に個人の思い入れとなるが、15年くらい前、最初にスポンサー営業に行った時の事を思い出すと、ここまで来たことがとても感慨深い。これからも自分の子供のような気持ちで温かく見守っていきたい地元クラブだ。
※文中でアウェイの売上が減ったというのはホームの売上の間違いではないか?アウェイの売上ってなんだろう。