2021/1/8

【LINE】巨人が君臨する「AI領域」で、僕らはこう戦う

NewsPicks編集部 記者
これ以上、アメリカと中国にはもっていかせない──。
メッセージングアプリ大手のLINEが、AIへの投資を加速している。
2020年11月末には、もともと親会社である韓国検索大手NAVERと共同で、コンピューターに人間の言葉を処理させるための「超巨大言語モデル」を開発すると発表した。数百億円規模の投資がなされているとみられる。
この他にも、手書き文字認識(OCR)や自動電話応答などのサービス開発を行っており、既に外販も始めている。
2021年3月には、ヤフーとの経営統合も控えている。グーグルやアマゾン、マイクロソフトなど「巨人」が君臨するこの領域で、LINEはどのように戦っていくつもりなのか。
LINE・AIカンパニーCEO、砂金信一郎氏を直撃した。
3つのポイント
①AIをめぐるビジネスには3パターンある
②日本が後れを取らないために、重要なのは「言語」
③ただの「技術自慢」では、ビジネスにならない

AI事業は「儲かる」のか

──LINEはAIへの投資を加速させています。どのようなビジネスを考えているのですか。
「AI」と一口に言っても、この言葉が示す範囲はかなり幅広いです。
この領域に投資している会社は世界でもたくさんありますが、整理すると、AIをめぐるビジネスは大きく3パターンです。