(ブルームバーグ): ニューヨーク証券取引所(NYSE)は先週、中国の通信大手3社を上場廃止にすると発表した。次に米国で上場廃止となる中国企業は石油大手の可能性がある。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のへニク・ファン氏によると、最も上場廃止のリスクが高いのは中国海洋石油(CNOOC)。同社は中国人民解放軍が保有または統制していると米国防総省が判断するブラックリストに載っている。また、エネルギー部門は中国軍にとって極めて重要であるため、中国石油(ペトロチャイナ)と中国石油化工(SINOPEC)も上場廃止の可能性があるという。
UOBケイ・ヒアン(香港)のエグゼクティブディレクター、スティーブン・レオン氏も「米国で上場廃止となる中国企業は増える可能性があり、次の波が押し寄せるのは石油大手かもしれない」と指摘。一方、中国の通信会社は米株市場では商いが小さく、資金調達額も多くないため、上場廃止の影響は最小限にとどまるだろうとの見方を示した。
NY証取、中国の通信大手3社を上場廃止に-米大統領令に基づき
中国商務省は2日、中国企業の権利を保護するために必要な措置を取ると表明。米中両国が協力し、企業や投資家にとって公正かつ予測可能な環境を作ることを望むとしている。
また中国証券監督管理委員会(証監会)は3日、米株市場での売買高が小さいことを考えれば、上場廃止が通信会社に与える影響は限定的なものになると指摘。その影響には十分対処できると述べた。
原題:China Oil Majors May Face U.S. Delisting After Telcos Cut (1)(抜粋)
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