【小林×村上】攻めのスタートアップ企業こそ“ガバナンス”を構築せよ
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ガバナンスは単に上場するための「形式」や「守り」のためだけにやるものではありません。経営者でガバナンスには全く興味がなく、誰かに丸投げしたりするケースも多いのではないでしょうか。
ガバナンスは経営そのものと言っても過言ではありません。ガバナンスを学び、会社経営に反映させることは、経営者の責任であり、安定企業だけではなく成長企業にとっても大変重要です。
特に市場・事業環境などの変化のスピードが速いスタートアップにおいては、急成長を実現する「攻め」のためには、「攻め」と「守り」のバランスをとった舵取りが極めてクリティカルになってきます。
本文でも触れられていますが、私はガバナンスとは以下の「株主3つの期待」に集約されると考えています。
1)企業価値を毀損しない
2)安心して投資できるようにする
3)企業価値を高める
ガバナンスを「形式」ではなく経営の「武器」に変えることができるのか。それができる会社とそうではない会社は、長期的であればあるほど社会的価値として極めて大きな差につながると思います。
先日とある大企業の有名経営者の方とガバナンスについてお話しする機会がありました。詳細はゲストで参加するプロジェクトの第一回でもお話しできればと思いますが、ガバナンスがない経営は「選手だけでやっているスポーツ」のようなものです。今年オリンピックは開催されませんでしたが、チームの強さはここの選手の能力だけでは決まりません。経営も全く同じです。
このプロジェクトを通じてガバナンスの意義を感じていただき、経営に反映させ、大きな社会的価値を実現していただければと願っております。
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参考)
本文でも大々的に参照いただいていますが、以前の私のnoteです。ガバナンスとはを知る上の導入としてご参照ください。
【徹底解説】コーポレートガバナンスとは何か?(基礎編)
https://note.com/201707/n/na78f1c5ca95c
上場企業のガバナンスで形式よりも大切なこと
https://note.com/201707/n/n133947016a28?magazine_key=m8b72b5a4a5d4弊社もまだまだ小さいスタートアップですが、「守りのガバナンス」と「攻めのガバナンス」を両面から整理し、早いうちから企業成長に備えた準備を進めています。
個人的には、いわゆるコーポレートガバナンスコードにあるような牽制型のガバナンスは急成長する企業やエクセレントカンパニーとは相性が必ずしも良くないと思っており、むしろウォーレン・バフェットのバークシャーのガバナンス手法がぴったりハマると思っています。
バークシャーの場合、現場の経営は100%信頼できる経営トップに一任し(事業運営には口を出さない)、株主や取締役はその経営トップの選定と資本の再分配の2点のみに関与する、というガバナンススタイルです。結局現場の解像度に関して、社外役員や株主に対して経営者と同じレベルにシンクするのは無理なので、信頼をベースにガバナンスを成立させるという要素がどこかで必ず必要になると思っています。自分自身も以前コーポレートガバナンスコード対応をしていましたが、改めて思うのはガバナンスは管理領域の仕事でも守りの仕事でもなく、純粋に経営の仕事であると言う事です。
例えば最高の経営チームをどう作るのか。これだってガバナンスのど真ん中で、規模の大小や事業ステージのどこにあるかにかかわらず企業が常に直面するテーマです。NewsPicksの経営会議や経営合宿でも、常に優先度高く議論しています。
NewSchoolのこの講座は、今の自分のNewsPicks内のミッションを越境しても取り組みたいテーマで、今回この領域に最も知見が深い元同僚のシニフィアンの小林さんと企画を詰めています。内容にも相当の手ごたえを感じています。
ぜひ多くの、共通の問題意識をお持ちの方々に、参加して頂きたいです。