2020/12/23

【古市優子】急増するオンラインイベント。リアルの価値はどこに

Comexposium Japan 代表取締役社長
コロナ禍が直撃した2020年は、多くのイベントが中止や自粛に追い込まれた。“需要消滅”という未曽有の苦境に立たされながら、2021年のイベント業界は、いかにして再生を図るのか。Comexposium Japan代表の古市優子氏が解説する。
3つのポイント
①「リアルイベントに求められるもの」の水準は上がる
②オンラインイベントの「お試し価格」は減り、値段は上がる傾向に
③観客も選別され、「愛のある観客」限定のイベントが開催される

イベント業界のニューノーマル

2020年に大流行した新型コロナウイルスは生活や経済に影響を与え、急激に世界を変えてしまいました。その波は私たちイベント業界にもやってきて、大きな変革を求められました。
人が多く集まる3密の環境に該当するイベント業界が、ジャンルや規模を問わず厳しい状況に置かれたのはいうまでもありません。
その中で、新しいイベント開催の手段として「オンライン配信イベント」が急速に伸びてきました。家にいながらもコンサートを楽しんだり、自宅のPCからビジネスのセミナーに出たり、そういったことが当たり前になりました。
(写真:fizkes/iStock)
その2020年を経て、2021年のイベントは一体どうなるでしょうか。