伊藤忠が立て替え型給与前払いサービス参入、「手数料激安」で殴り込みの勝算
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伊藤忠は、非正規雇用者向けでニーズが強い給料の前払いサービスにおいて、手数料を競合対比で1/3~1/4に抑えて1.5%とするとのこと。
営業に資源投下し、サービスのUXに問題がなければ、大きな市場シェアの獲得を目指せるはずです。
ただし、手数料を抑えているので、このサービスだけでは収益が上がらないため、今後複合的にサービスが提供されていくことが想定されます。
利益を上げる必然性は理解できますが、ターゲットは非正規雇用者なだけに、ターゲット層が抱える問題解決につながるサービスが立ち上がってくると良いですよね。伊藤忠さんに期待したいところです。給与前払いサービスが必要なほど、時間給で働く労働者への給与支払いのタイミングが遅くなることを許容している現行労働法が問題だと思います。
ILOでは、時間給で働く労働者には遅くとも14日以内に給与を支払うことを義務付けています。
欧州や豪州や多くのASEAN諸国が、この条約に批准していますが、日本はしていません。
正社員と同様に、月末締めの翌月25日払いを許容していることが最大の課題なのですが、ここに触れる専門家がほぼいないのはどうしてなのか?素朴な疑問。
アメリカでは、前払い給与サービスは、働いた日に応じて利用出来るものであり、本質的にサービスが違います。立て替え型の給与前払いサービスというビジネスはすでにたくさんあるが、マーケットの面を取りに行くことで「決済データから個人の消費行動などを把握し、既存商品の提案や新サービスの開発につなげる狙い」があると言う。この延長線にはいわゆるスーパーアプリのようなものにつながる可能性がうっすらみえる。
展開を注視していきたい。