2020/12/20

【直撃】僕たちは、ノーコードでDXを実現する

NewsPicks 記者
ノーコード、といえば、2020年のバズワードの一つかもしれない。
文字通りエンジニアがコードを書かなくても、ウェブサイトやソフトウェアを作れるテクノロジーのことだが、実は、その言葉が誕生する前から、ノーコードを地でいくサービスを開発・提供し続けてきた日本の先駆企業が、12月22日に上場する。
ヤプリ。2013年創業のソフトウェア企業だ。
ノーコードには、個人やスタートアップ向けのツールも多い中で、ヤプリは、すでに富士通やNEC、オルビスやモスバーガーなど、大企業など約450社を開拓しており、特に近年は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)をも担うことで、成長を加速させている。
今回、NewsPicksは、上場を間近に控えたヤプリ創業者でCEOの庵原保文氏とCTOの佐野将史氏を直撃し、その歴史と今後の野望を聞いた。

「スノボアプリ」から始まった

──創業の経緯を教えてください。
庵原 2010年のことですが、ちょうど、App Storeができた翌年というタイミングに、CTOの佐野と、趣味の延長でスノーボードの滑り方などを教えるアプリを作ったんです。
衝撃を受けたのは、ウェブとは全く異なるプログラミング言語を使っていて、UIもUXにデザインまで、全く作法が違ったことです。「これはもう普通の人には作れない」と思ったのを今も覚えています。
実は、このころ、すでにウェブ上にはノーコードの元祖のようなサービスが生まれていました。Wix(2006年創業)をはじめ、ブログを書いたり、ウェブサイトを簡単に作ることができるサービスですね。