2020/12/18

【解説】グーグル検索「独走」が揺るがない構造的原因

「検索エンジンの王」の原動力

設立からわずか2年後の2000年、グーグルは世界最大の検索エンジンとなった。インデックス登録されているウェブページが10億を突破し、その後20年にわたるネット支配の基盤を築いたのだ。
以来グーグルは独走を続け、インデックスされたページは増えるばかり。現在、推定5000億~6000億ページが登録されている。
そして今、規制当局が巨大化したグーグルの影響力に歯止めをかけようとするなか、競合他社はその膨大なインデックスに捜査のメスを入れるべきだと訴えている。
「インデックスが少ない検索エンジンで、求める結果が得られなければ、ユーザーはグーグルを使い続けるでしょう」
そう語るのは、約20年前にインデックス数50億ページほどの検索エンジン「Gigablast」を起業したマット・ウェルズだ。
「うちみたいな小さい会社は太刀打ちできません」と彼は言う。
(Dilok Klaisataporn/EyeEm)

「シェア90%」をもたらす仕組み