2020/11/28
【本田直之】脱力して生きるための「超効率」仕事術
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。
今回登場するのは、投資家・ビジネス書作家の本田直之氏だ。
2000年代からノマドを実践し、デュアルライフという前例の少ない道を歩み続けてきた本田氏は、コロナ禍を生き抜くには「パーソナル・トランスフォーメーション」が必須であると、今回発刊する同名の著書で語っている。
東京とハワイを行き来し、海とワイン、サウナを愛する脱力的なライフスタイルの本田氏だが、これまでのキャリアは脱力とは正反対だった。このライフスタイルを実現するまでを逆算し、超効率で成果を上げる「レバレッジ」を利かせた働き方を実践している。
自分自身が変わるためにはどう行動すれば良いのか。いまだ収束の気配すら見えず、正解の無いアフターコロナ時代を生き抜かなければならないビジネスパーソンにとっても、本田氏の思考とノウハウが必ず参考となるだろう。
若いうちはレバレッジをかけ続けろ
──本田さんは著書の多くに「レバレッジ」というキーワードを用いていますが、本田さんにとってレバレッジとはどう定義されるものなのでしょうか。
本田:僕は『レバレッジ・リーディング』『レバレッジ時間術』など、レバレッジシリーズの本を10冊以上出してきましたが、実はその多くは10年以上前のもので、2010年代に入ってからは「レバレッジ」と名のついた本は出していません。
レバレッジシリーズを書いたきっかけは、僕がバックスグループという会社を2001年に上場させた経緯と、そこに至るまでの会社員時代やMBA留学している間にやってきたことを、読書や時間術、人付き合いなどのさまざまな切り口に分けて紹介するというものでした。
内容は、いかに効率よく仕事を進め、効率よくスキルアップを目指すかというものです。しかし、これはあくまで若いうちの話です。