「グッチ」「プラダ」も採用するリサイクルナイロン 創業者に開発秘話を直撃
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これまで技術的に困難であったリサイクル材開発を成功させ、ブランド製品の製造まで繋げたという偉業のほかに、この事業で特に注目したい点は2点あります。
一点目は、工場排出の端材も、使用済み製品も、買い取ったうえでリサイクルできる可能性があること。これまでは、リサイクル法で回収が義務付けられているか、メーカーがCSRやSDGsの一環で、相当な費用支出の覚悟を持って回収するというような状況でないと循環が難しかったわけですが、リサイクラーがメーカーから材料として買い取れる可能性があると、持続可能に循環できる可能性が高まります。
2点目はリサイクルに自然エネルギーを利用しているため、単純に再生材を使うことによるCO2削減以上の効果を出せること。
事業活動や物流に伴うCO2発生を実質ゼロ化する動きが国内外で出てきていますが、少なくとも日本ではリサイクル業界のゼロカーボン化の動きは見えていません。しかし、おそらく欧米からとなるのでしょうが、廃棄物処理やリサイクル、収集運搬の業界にも、CO2実質ゼロの潮流が発生し、CO2実質ゼロ工場から生まれた再生材が優先的に使われる世の中になっていくものと考えています。