2020/11/16

【ディープ解説】気候変動の「投資ブーム2.0」がやってきた

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この記事は、米Quartzの特集「Climate tech's second shot(気候テックの第2弾)」から一記事の翻訳です。

炭素ゼロで人生を再構築

米サンフランシスコの埃っぽい街角で、ピーター・ラインハルトは、私を案内しながら、何かの事故現場のような場所を通り過ぎた。
プロパンタンクやスチール製のエアロック、重機が部分的に分解され、散らばっている。目に入ってきたのはアーモンドの殻だ。鉄塔の足元に置かれ​た60ポンド入りの袋は、カリフォルニアのセントラル・バレーから運ばれてくる他の農業廃棄物と一緒に焼却されることになっている。
植物の分子は、加熱された二酸化炭素の中で分解され、水素やその他のガスを発生させる。
植物からガスを産み出すCharm Industrial
ラインハルトのスタートアップ、Charm Industrial(チャーム・インダストリアル)は、自動車修理工場と窓のない倉庫にはさまれたこの場所で、化石燃料を使う代わりに、植物をカーボン・ゼロの代替物に変化させることで、炭素ゼロの未来を切り開きたいと考えている。