[12日 ロイター] - 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国のアリババ・グループ<BABA.N>傘下の金融会社アント・グループによる新規株式公開(IPO)延期を決めたのは習近平国家主席だったと、中国当局者の話として伝えた。

上海証券取引所と香港取引所は今月3日、5日に予定されていたアントのIPOを突然延期。調達額は過去最高の約370億ドルに上る見通しだった。アリババの馬雲(ジャック・マー)氏は先月のイベントで、中国の金融規制などを批判する発言をしていた。

報道によると、習主席が規制当局に調査を指示し、アントの上場を停止させたという。

アントはロイターのコメントに応じていない。国務院(内閣に相当)からのコメントも得られていない。