みずほがデータ販売開始へ 邦銀初、お金の動きを把握
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メガバンクだけに全国ベースで相当な情報量がありマーケティングなどに活かすことができるでしょう。顧客ごとには取引先属性というデータがあり、おそらくやろうと思えば性別と年齢と居住地域以外にも勤務先業種なども把握可能ですね。投信などを買っていれば収入の申告もあるのでそういった情報もあります。また本人確認ができているのでデータの信憑性も高いです。ただ難しいのは現金で引き出された瞬間にトレースできなくなります。
時系列でトレンドなども分かるといいかもしれませんね。要約すると、
「預金者の入出金や決済、クレジットカードの利用履歴、年収や家賃などの情報を匿名化し、年代や地域別の統計データとして加工し、販売する」
です。
クレジットカード会社は、登録情報や購入履歴情報に基づいてダイレクトマーケティングの代行事業を行ってきました。匿名化せず、ターゲティングのための情報として活用する手法は、長年の歴史があります。
今回の情報形式はプライバシーへの配慮だとは思いますが、やはり統計情報として丸めてしまうと、活用範囲は絞られてしまいますし、大きな価値創出につなげるのは困難だと感じます。うーん。インパクトの割には個人的にはあまり大きな期待はできなそうな気がします。まず、金融機関としてはクレジットカード会社が既に個人の決済履歴を利用したデータ事業をやっています。古くはダイレクトメールの送り先、最近ではクッキーIDと紐付けたデータマーケティングです。でも大きな収益の柱にはなっていない。
理由はいくつかあります。
・個人を特定できない(当たり前です)
・購入した店は分かるけど何を買ったかわからない
・属性によるターゲットよりもタイミングの方が重要
データを利用する側は貴重なデータではあるもののそこまで重要でもない。数あるデータソースの一つでしかない。
それとマーケティング的には誰か?も重要なのですが、いつのデータか?どのタイミングか?も重要なのです。Googleの検索連動広告が効果良い理由は「欲しいものを探している」というタイミングがすごいんです。いわゆる「真実の瞬間 moment of truth」です。
銀行がやると何が違うのか、時間を味方につけられるような気がしないので、そこによると思います