菅首相の脱炭素宣言、水素社会に移行の好機
日本経済新聞
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欧州のみならず、中国首脳や韓国の官民も本気で「水素社会」に活路を見出そうとして先行投資しています。技術的には日本が世界トップと思い込んでいると、ガラパゴス化して、社会実装で劣後しかねません。特に、「高効率水電解」が勝負のポイントです。日本は潜在的に才能はありますが、枯れた技術と思いこまれていて、真面目に取り組む人は少数です。がんばれSOEC(笑)
水素に向けた投資、そのための制度改革(『規制緩和』と一旦書こうとして書き直した。闇雲に緩和して欲しい訳じゃねぇ。)や良し。
その中で、「グリーン水素(再エネ由来でCO2排出がない)」とか「ブルー水素(化石燃料由来でCO2を出すけど地中貯留とかのオフセットをしている)」とか「グレー水素(CO2オフセットなし)」という水素の『色分け』議論は、それこそ欧州が先行していて、ナマの技術力の優劣を凌駕する技術選択因子になってきつつある。ここのハンドリングに乗り遅れると、結局日本はまた技術力の持ち腐れで『化石賞』と同じ揶揄を受けることになり兼ねない。
記事には書いてないけど、丸田氏も基本的には、この色分け議論にはネガティヴというか、少なくともまだまだ黎明期の日本水素社会においては時期尚早だというスタンスだったはず。
再エネ産地や、そこから配管が接続可能で「スモールステップ」の水素社会移行が可能となる地域は色分け上等なんだろうけども、遠距離からの導入、そのための大量導入、そして必然的に大きな初期投資が必要になる日本という地理的特殊性を踏まえると、『色分け』を加速しすぎる事で黎明期の芽を潰してしまう危険性が否めない。