（ブルームバーグ）： 新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ１９）のパンデミック（世界的大流行）が及ぼす打撃によって、旅行・観光業界の今年の失職者は１億7400万人に上る可能性がある。主要な業界団体である世界旅行ツーリズム協議会（ＷＴＴＣ）の最新見通しで明らかになった。ＷＴＴＣは追加支援がなければ「完全崩壊」すると危機感を示している。
ＷＴＴＣは６月の前回予測で新型コロナの影響で今年失職する業界の労働者を１億9700万人と発表していた。今回の見通しは12％改善したことになる。中国で国内旅行が回復し、同国航空需要が2019年の水準まで復活したことが上方修正の主な要因だとＷＴＴＣは指摘した。
原題：Covid-19 Could Cost 174 Million Tourism Jobs This Year（抜粋）
©2020 Bloomberg L.P.
数字の妥当性はともかく、裾野が広い産業ですから、社会経済に与える悪影響は非常に大きいと危惧されます。
ｗｉｔｈの観点から、共存しつつ回さなければ、支援策も効果を発揮しません。
昨晩からGOTOトラベル利用中ですが、今まさにお世話になっている宿は1月まで休みなしのフル稼働で平日もずっと満室とのことで、『4月〜5月の休業の分を取り返すんだ』と皆さん笑顔で仕事をされていました。
「働けないってことがこんなに辛いこととは思わなかった」
このコメントを直に聞くと、賛否両論あるこのキャンペーン、大成功なんじゃないかと思います。
レイオフもありますので、時限的な部分もありますが、約2.2億人の観光業従事者のうち、8割が失職するという試算です。
（ただ、裾野が広いのでWTTCがどこまで入れているのかにもよります）
いずれにしても、非常に大きな雇用数の失職にかわりはありません。
欧州や北米、アフリカなどが未だ感染の衰えが見えない中、移動できる国々から、移動の再開を徐々に拡大させていくこと。
また、各国レベルでの感染防止を商業が可能な範囲で持続させていくこと。
旅行者としても感染への留意をしながら、お金を落としていくこと。
が今できることです。
移動の自由が、再び気兼ねなくできる時代を信じて。
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