「山の神」受け入れるまでの10年 柏原竜二さんのセカンドキャリア
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柏原選手の走力(インカレで日本人トップだったこともあるし10,000mも28分台)からすれば、2区や3区などで2年生以降活躍し「山だけじゃない」という印象を植え付けることもできたと思うのですが、当時の5区は最長区間の23.4kmでした。そのためこの区間で数分が簡単にひっくり返る世界であり(1年生の時は5分差を一人でひっくり返した)、当時の監督は箱根で勝つためには柏原選手を5区で起用するほかない、という選択をしたんだと思います。
ある意味では、箱根駅伝の特殊性の犠牲ともいえるような気がします。
ただ、ご本人が「山の神」と向き合えるようになった、というお話しは、駅伝ファンとしては本当にうれしいことです。これからも頑張ってほしいです。アスリートのセカンドキャリアに携わっておりますが、柏原さんのように過去への執着を捨てることができるかできないかでその後の動きに大きな影響が出ます。長年取り組んできた競技を始めたころのように、初心に帰ること。積み重ねたものが大きければ大きいほど「こんなはずじゃなかった」「恥ずかしい」といった理想と現実のギャップに苛まれます。また、周囲にこういうことが向いている、ああいうことをしてみたらいいというアドバイスは案外正しいことが多いです。自分自身のことは自分が一番見えない。人に素直に聞けるというのも重要なポイントです。
シニア世代のキャリアチェンジの参考にもなる内容でした。
1.相手が年下でも「教えてください」と頭を下げて仕事を覚える
2.違う仕事では、プライドを捨てる
3.会社の意向に沿い、貢献できることを日々模索する
4.自分にできることを会社の中で見つけて、形にしていく
5.経験をゼロにするのではなく、これからのキャリアにつなげる