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ECB、コロナ第2波で12月に追加緩和か-確実なシグナルを市場期待

Bloomberg.com
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    野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部 シニア研究員

    残念ながら、経済活動の抑制が多くの域内国で具体化しているだけに、ECB理事会メンバーの間でも追加的な経済対策が必要との合意は、従来よりも得やすい状況になったと思います。

    しかし、雇用と所得の支持が焦点であるだけに本来は財政の出番であるという点を除いても、ECBの現在の主力手段であるPEPPにはまだ相当な余力があり、これを使い切ることが先決です。一方で、銀行が貸出に慎重化しているのであれば、TLTRO IIIの条件の再見直しも論点となり得ます。

    12月に追加緩和に踏み切るとしても、このように手段の面で検討が必要な状況で、ラガルド総裁が今回はどのような説明をするかは、記事が指摘するように興味深いところです。個人的には、市場が期待するドラギ前総裁のようなリップサービスは、独断専行という批判も強いので難しいように思います。


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