【完全図解】全101行、「危ない地銀」と再編シミュレーション
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地銀の市場評価(PBR)や、効率性(OHR、単位は%)が、ざっくりわかりやすく整理されています。
問題は、こうした抜本的な施策が必要な銀行が必ずしも行動を起こすわけではないことと、再編したとしても課題が解決するとは限らないこと。
結局、頭取同士の相性が合ったとか、レガシー化しているシステムベンダーが同じとかで相手を選び、統合後は、融合に体力を使い尽くしなかなか成果が出なかったり…
再編期待で全体に好調な地銀株ですが、実際再編が発表されたら、中身の精査が必要でしょう。場合によっては、buy the rumor sell the fact が妥当な投資戦略になるかもしれません…押さえるべきはこの指標ではこの状況ということ。
ただ、この指標が全てか、という面は考える必要がある。
例えば大垣共立銀行はこのNewsPicksではかなり酷評されているし、今回も危険に該当するが、顧客満足度等で全国有数・地銀トップになったこともある。ドライブスルーの導入など、いま必要になるものを既に先駆けている。正直、愛知県ではコンビニ等での対応に際し、愛知銀行や名古屋銀行、中京銀行より優先的に大垣共立銀行がATM対応していることを謳う例さえある。
愛知県では旧東海系の流れを受けて三菱UFJ銀行が最優先になるが、地銀対応では本来先に来るべき愛銀・名銀より、隣の県である岐阜県の地名を冠した大垣共立銀行が先に来ている事案などがあることをもう少し理解してほしい。(大垣市は岐阜県の地名です。名古屋市などは愛知県の地名です。)
大事なことは、指標をいくつか出し、それぞれの状況を出すこと。色々な指標で見てなお危ないと言う所から先に考えるべきではなかろうか。
単一の指標は確かに分かりやすいが、それにより暴走を招く可能性、努力を評価できないようにする危険性があることも忘れてはならない。地銀が中途半端な立ち位置であるという点は正しい。
しかし、その理由は資金量やドブ板営業の問題ではなく、中央機関がない点が大きい。
協同組織(信金、信組等)は、全信連・全信組などシステムから余資運用、新たな業務負担の対応など個別金融機関の負担を吸収してくれる。地銀にはそれがない(協会は業界団体に過ぎない)。