【新教養】今、世界で起きていること
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教科書のタブレット化1つとっても既得権益側に新たな米びつを用意しないとそう簡単に進まないという徹底したリアリズムは教養人として認識される佐藤さんが優れた実務家でもあったことを思い出させてくれます。
またお二人に共通しているのは安易な陰謀論を否定していること。陰謀論とは変数の多い高次方程式を一方程式として理解しようとする姿勢ですし、ルービックキューブの一面だけ揃えて完成した気分になる態度に他なりません。
国際情勢のような複雑怪奇な事象を前にすると、単純化し理解したくなる欲望にかられますが、分からない部分は保留とし複雑なものを複雑なまま受け入れることが知的態度の第一歩であるなと考えさせられました。外務省のラスプーチンと呼ばれ、鈴木宗男事件で逮捕。東京地検特捜部による一連の捜査を「国策捜査」とし、その一部始終を記した『国家の罠』が大ベストセラーとなった佐藤優氏。その後、職業作家として、数々の名著を世におくり出すと同時に、圧倒的な読書量に基づく書評は、多くの読書家の指針となっています。
そんな佐藤氏の「この種の本の中で、塩野さんの『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』がお世辞抜きでベストです。学際的に国際関係とITを結びつけるもので私が読んだ中で、これより優れてる本は今のところないと思います」で始まった、今回のインテリジェンス対談。
対談初回は、日本の報道からはみえてこない「国際情勢」の見方をお届けします。「知の巨人」である佐藤優氏にお話をお伺いすることができて大変光栄でした。
御著書は「国家の罠」「自壊する帝国」にはじまり、ほとんど拝読しており、「紳士協定: 私のイギリス物語」なども好きです。
私の著書「デジタルテクノロジーと国際政治の力学」もお読みいただけたとのことで、もう思い残すことはありません。
激動する世界で、他では絶対に聞けない佐藤優氏の国際情勢の見立てをご堪能ください。