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習近平氏「領土分裂には痛撃」 台湾への武力行使念頭

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  • 笹川平和財団 上席研究員

    習近平氏の台湾政策は鄧小平氏のものとは異なります。鄧小平氏は、1970年代末ころから四段階で、「我々は必ずや台湾を解放しなければならない」という毛沢東の方針を変えていきました。鄧小平氏は、「解放」という言葉を使用せず、代わって「解決」という言葉を使うようになりました。
    鄧小平氏は、台湾には大陸の他の省にはないほどの自治権を与え、統一については平等に話し合うとしました。「中国が台湾を飲み込むのではなく、台湾が中国を飲み込むのでもない」と言っていたのです。
    習近平氏はこれをまた毛沢東時代の方針に戻したのです。習近平氏は「台湾の統一は中華民族の偉大な復興の必然の要求である」と言った以上、絶対に退くことはできません。米国の台湾支援の姿勢が強化されれば、中国は危機感を高めます。台湾が意を強くして「独立」と言い出すかもしれないからです。台湾が「独立」と言ったが最後、中国は軍事力を行使せざるを得なくなるのです。


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