中国は、北朝鮮を味方につけておかなければならないので、何らかの形で北朝鮮を支援し、中国に対する北朝鮮の依存度を高めようとするでしょう。
もし、中国が台湾に武力侵攻しようとした場合、日本に参戦させないために、北朝鮮に挑発行動や陽動作戦行動をとらせることが考えられます。日本は、北朝鮮の軍事行動に対応せざるを得なくなり、台湾まで手が回らなくなるのです。
さらに、北朝鮮が中国に対する不信感を高め、中国に敵対行動をとることも中国は恐れています。
中国は、表立って北朝鮮を支援することができないので、水面下で北朝鮮が喜ぶ支援を行い、さらに中国の情報通信インフラやサイバー・オペレーションに関する技術の面で中国への依存度を高めさせることにより、北朝鮮が中国に敵対できないようにするとともに、中国の要求どおりに、北東アジア地域において混乱を起こさせることができるようになるのです。