抗議行動側の主な通信手段はテレグラムに移行していて、主に３つのコミュニティで、それぞれ数十万人が参加しています。イランなどの反政府抗議行動でも、あるいはアル＝カーイダやイスラーム国の支持者でも、取り締まりの及びにくいテレグラムで連絡をとってきましたが、こういう時は、テレグラムの強いです。
　タイ国軍は、当初、政府を賞賛し、デモを貶める投稿をSNSで大量に流布しようとしましたが、うまくいかず、フェイスブック社からはフェイクニュースとして削除される始末でした。
　そこで、タイ政府は、フェイスブック社とツイッター社などに、タイの法律に違反しているとして、30万以上の投稿の削除を要求しました。そのうえで、両社やグーグル社、ユーチューブ社が、要求の期限を過ぎてもこれらの投稿を野放しにしているとして、起訴しました。
　また、タイ政府は、デモの模様をSNSに投稿した投稿者個人も、王室に対する不敬罪などにより起訴するとしています。