【新潮流】あなたの「だ液」で、がんが見つかる時代が来た
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「だ液」で、がんリスク検査ができる技術を開発しているサリバテックを取材しました。がん検査に行かない人の理由は「時間がないから」「めんどうだから」が常に多数派です(自分もそうです)が、サリバテックの開発した検査方法は、だ液を採って送るだけ、という超簡単な方法。尿や血液と違い、自宅でもできるため、もう「時間がないから」という理由は通らないかもしれません。(あくまで、がんに罹患している「リスク」を測定するものであり、罹患しているか否かがわかるわけではありません。)
また、だ液に含まれている膨大な「体内データ」から、あらゆる不調を察知できる可能性が秘められており、今後はがんのみならず、過労死を防ぐことなどにも役立つと考えられています。
つばだけで体調がわかれば、頻度を上げて定期的に実施することもできます。生活の一部となり日常化する日も、そう遠くないかもしれません。だ液でリアルな症状がわかる。というこのレポートを読んでいると、レモンをかじったときのように、だ液が口の中に広がってきます。脳の作用とは不思議なものですね。
だ液には治癒力もある、と聞いたことがあります。虫に刺された時には、だ液を塗れば治るとか。だ液の研究がもっと進むといいですね。医師・砂村社長の信念が現れた事業です。アカデミックに研究もしながら、でもしっかり世の中に役立つこともして、ビジネスとしても成立させ、ユーザーのサポートもしっかり責任を取る(検査して終わりではない)。そんな難しいことを、医師・研究者・社長という〝3足のわらじ〟で実現しています。
がん治療のイノベーションは続いていますが、時間がかかります。今回の取材で、「意図した早期発見」が最大の薬の一つだという認識に改めて至りました。また、膵がんの怖さを改めて実感しました。
がん治療のイノベーションについては、先日、楽天の三木谷さんにもインタビューしました。こちらも未来がある話です。
【三木谷浩史】「がん治療」は、ここまで進んだ
https://newspicks.com/news/5017875