日銀、デジタル通貨の検討本格化 21年度に実証実験、安全に課題
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13ページからの考慮すべきポイントのとこ、すごく現状ついててわかりやすいです。
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2020/data/rel201009e1.pdf
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こうした「通貨供給の二層構造」のもとで、CBDCを、現在の銀行券と 同じく、中央銀行預け金との交換によって生じる日本銀行の直接の負債と 位置付けるのであれば、中央銀行マネー(マネタリーベース)と銀行預金の 関係はこれまでと同様である。また、CBDCの発行自体が、直ちに民間銀 行の信用創造機能に影響を及ぼすことにはならない。
一方、CBDCの発行により、銀行預金からCBDCへの大幅な資金シフ トが生じれば、民間銀行の金融仲介機能に影響を及ぼすことになる。例え ば、銀行預金よりもCBDCの利便性が高くなると、銀行預金は大きく減少 してしまい、そのことを通じて銀行の信用創造が抑制されるとの指摘があ る。こうした点は、金融政策の効果波及ルートに対する影響という点でも注 意を要する。 安定的・効率的な決済システムは、日々の生活に不可欠なインフラである のと同時に、日本銀行が、物価の安定と金融システムの安定という目的を実 現するための政策的な基盤でもある。金融政策の有効性や金融システムの 安定性の観点から、CBDCの機能要件や経済的な設計(発行額・保有額の 制限や付利の有無等)については慎重な考慮が必要である。
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利便性がありすぎたら、資金シフトが生じて、銀行の信用創造が抑制されるという問題をクリアにするには、
検証は早くにスタートしてもいいけど、実際に導入になるのは時間かかるのかなと思ったり。中国中央銀行は2021年の全国展開を視野に法整備を進めています。バハマ諸島はテストを終え、10月から本格展開すると発表。ブラジルは2022年から本格展開すると発表しています。
世界各国でCBDC導入が進んでいる背景は、COVID-19パンデミックのような感染症に対する消費者心理の変化への対応。国民の安全のため。
そしてもうひとつは、現金の製造・流通・保管コストを下げ、その分を社会保障に回そうという資金の有効活用。
さらに、キャッシュレスによって透明な社会を作り、税収をアップして、経済成長を加速することです。コメント欄で指摘があるように紙や金属の通貨の全廃への第一歩となるならば、
【国民の利点】
■万引・空き巣・紛失のリスク減
■小売店が日々手間をかけているレジ締め作業の消失
■(マネーロンダリング防止が容易になるので)マネロン防止で設けられている様々な手間がなくなる
■確定申告時の手間も減
【国や自治体にとっての利点】
■所得の把握が高精度になり税収増
というように利点が多そう。
ただ、所得が把握されることでいろいろな方々がデジタル通貨の普及には全力で抵抗しそう。
また、下記記事のようなキラキラしていたお金の未来とは違う方向に進み始めている感じも。
https://newspicks.com/news/1710796