[7日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリー<LLY.N>は7日、開発中の新型コロナウイルス抗体療法の緊急使用認可を米食品医薬品局(FDA)に申請したと発表した。

イーライリリーによると、9月に実施した同社のコロナ抗体薬「LY-CoV555」の臨床試験でコロナ患者の入院率低下などに寄与したことが示されたほか、最新のデータからは他の抗体薬との併用でも同様の結果が示された。さらにプラセボ(偽薬)と比較し、併用療法によって治療から11日間でウイルス量を大幅に減少させる臨床試験の主要目的も達成した。

併用療法については、安全性を示す追加データを入手し、生産環境が整った段階で、11月にも緊急使用認可の申請を目指すとした。

イーライリリーはまた、10月に10万回投与分、第4・四半期に併用療法の約5万回投与分の生産が可能になるとの見通しを示した。

米国で緊急使用が認可されているコロナ抗体治療薬はまだないが、米リジェネロン<REGN.O>が開発中の抗体カクテル医薬品はトランプ大統領の治療に使用された。

イーライリリーの株価は午前の取引で約2.5%上昇した。