新着Pick
63Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
チキンレースも最終盤に。これによって英国が「約束破り」の法案修正をしない限り、FTAを含む英EUの将来の関係をめぐる合意の可能性は極めて低くなりました。EUにとっては、交渉が決裂した場合に英国側に非があると強調する意図もあるとみられます。英EUが従来通りの関係を続ける移行期間は12月末で終わり。交渉のデッドラインは月末に迫る中、これまでになく不透明感が増しています。
EUとしては英国の蛮行を放置できないので、何らかのアクションを取らざるを得なかったわけです。しかしながら、英国を現段階で追い詰めても仕方がないので、その辺りの匙加減はきちんとしている印象です。

10月15日に開かれるEU首脳会議での合意はやはり難しいと見ています。とはいえそれで交渉が決裂するのではなく、そこから現状維持のためのやり取りが進むと見ています。

仮に10月半ばに合意しても、え、それで良いんだ?という、現状維持的な内容になるような気がします。もちろん、それが今までとは全く違う新しい内容だというレトリックを英国は使うはずですが。
忘れてはならない前提は、英国がもうEU外の国だということだ。今は、離脱後の移行期間に過ぎない。そして、英国の「国内市場案」の問題が解決されなければ、通商分野を含めた将来の関係を巡る一切の協定は締結されない。
ボリスとしては自由貿易協定を早急に締結するための圧力のつもりなんだろうが、中身を詰めることなく圧力をかけても意味がない。トランプの「最大限の圧力」と妙に似ているのが気になる。
今回、英国が定めた国内市場法は、アイルランドと英領北アイルランドとの国境管理を英国の裁量で自由にできるというものであり、EUとの離脱協定と矛盾する箇所も出てくる。その場合、英国は国際条約である協定よりも国内法を優先させるとしているが、一度締結した条約を国内事情で変更や無効にすることはできない。これは我が国の近隣諸国もやることがあるが、国際法の原則がより浸透している欧州ではご法度だ。EU側が激怒するのも理解できるし、英国が撤回しない限り、対英制裁発動となるだろう。
公式協議期間中にもかかわらず、EUはカードを切って来ました。相当タフなことになるように思います。
延長戦になる、に賭ける