日ロ首脳、29日電話会談へ 平和条約交渉の継続確認
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注目のコメント
問題はここでいう「平和条約」が何なのかですね。
安倍政権末期から、ロシアは「平和条約締結と領土問題はリンクしていない」という主張を鮮明にしていました。
してみると、ロシア側が今言っている「平和条約」というのは、歯舞・色丹の引き渡しを定めた日ソ共同宣言が想定しているそれではないことになります。
他方、ロシアは以前から領土問題抜きの平和条約(いわゆる中間条約)を結ぼうと以前から日本に働きかけており、今のロシアが行っているカッコ付き「平和条約」はその焼き直しでしょう。
しかし戦後処理は基本的に日ソ共同宣言で終わっており、残るは領土問題だけなのですから、こんな中途半端なカッコ付き「平和条約」を巡って何を話しても益はないのでは。少なくとも安倍政権のロシア外交はあまりうまく行っていなかったという認識をきちんと持った上で、政権交代を機に戦略の練り直しに臨んでもらいたいと思います。ロシアとはお隣さんですから、「平和条約締結が必要ですよね〜(棒)」程度の付き合いをしながら、中国と仲良くしすぎないようにだけ注意すればいいと思います。
過度な期待は厳禁ですし、付かず離れずで。