米最高裁リベラル女性判事が死去 87歳、ギンズバーグ氏
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注目は後任をめぐる動き。
ギンズバーグ氏が自らの強い希望として、後任は新大統領のもとで決めて欲しいと、亡くなる数日前に孫に対して語っていたと公共ラジオのNPRが伝えています。
それに対して共和党のマコネル上院院内総務は、トランプ大統領が指名した候補の上院での選出手続きを速やかに行うと発言。
大統領選を間近に控え、米国内の対立がさらに激化しかねません。最高裁判事の死去がブレーキングニュースになること自体、日本では考えられないことです。移民問題や同性婚、中絶など社会問題の多くが連邦最高裁に持ち込まれ、その判断が市民生活を直接左右するというアメリカの特性もありますが、それ以上にギンズバーグ氏本人が、非常に市民社会に近い存在でした。「RBG」という愛称がつき、あるラッパーになぞらえて「Notorious RBG」と呼ばれ(しかも本人はそれを楽しんでいる風でした)講演会に呼ばれるとサインや記念撮影を求められる、このあたりは2019年のドキュメンタリー「RBG 最強の85歳」が詳しく紹介しています。
そして60~70年代のアメリカで男女同権を求めて闘った弁護士時代の生き様は、2018年の映画「ビリーブ 未来への大逆転」で描かれています。どちらの映画も必見です。文字どおり、生涯戦い続けた女性でした。
後任選びですが、その時期をめぐって民主共和両党で壮絶なバトルが起きると予想されます。現在9人の最高裁判事は保守5、リベラル4。リベラル派のギンズバーグ氏の後任に保守派判事を任命するため、トランプ氏(と共和党)は11月の大統領選・議会選前の指名と議会承認を急ぐでしょうし、民主党側はバイデン氏当選と議会で上院の過半数を奪還することを見越して、任命プロセスを選挙後にすることに全力を注ぐでしょう。まじでか。。。ってかトランプがこの前おもむろに最高裁判所判事候補を発表してたけど、そうかギンズバーグさんの体調が伝わっていたのか。。。指名から承認までけっこう時間かかるので、1月の議会交代までに承認しちゃいたいから、一刻も早く指名するため、亡くなるのを待ち焦がれるようにあらかじめ準備しておいたのですね。相変わらずやることが汚いなトランプ、、、、
ってかオバマの任期が切れる一年前に保守派のスカリアさんが亡くなって、共和党多数だった上院が「大統領選が終わってから決めるべきだ」って承認を拒否しました。同じロジックを使うなら、現在も多数を握る共和党は大統領選が終わるまで新判事を承認すべきじゃありません。まあでも最近の共和党は理念も原理もへったくれもない輩が多いので、4年前に言ったことを都合よく忘れて、このウハウハなチャンスに新判事を承認しちゃうのでしょう。60票必要な慣例とかも前回みたいに軽く無視するでしょう。でもロムニーとか、名前は忘れたけどメイン州の共和党の女性上院議員のおばちゃんとか、けっこうしっかりした人もいるので、覆してくれることに期待です。。