星野リゾート星野佳路代表が語る「コロナでリストラしてはいけない」納得理由――“近場旅行”のニーズを掘り起こし「生き残る」
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国内宿泊旅行市場は約18~20兆円あるが、これはもともと、ほとんどが近県旅行市場である。
その証左に、国内宿泊市場に使っている主たる交通手段の6割は「自家用車およびレンタカー」となっている。居住地から車で片道3時間以内、というのが国内宿泊旅行のメインになるので、東京圏在住の人は、熱海温泉、箱根温泉、草津温泉、伊香保温泉などにはいくが、城崎温泉、有馬温泉(いづれも関西の有名温泉地)には、1度も行ったことがない人も多い。
車で3時間以内、を飛び越える事例としては、「北海道」「沖縄」などがあり、これはロングディスティネーションといわれる特殊市場。
その他に、東京ディズニーリゾートや、USJ(大阪)なども、日本全国から観光客を集められるスポットである。
コロナで生まれたマイクロツーリズムは、GOTOからも除外され、他県からは煙たがられた東京都民が、より積極的に都内の宿などに泊まる、このニーズは新たに生まれただろう。
今後は、10月1日からGOTOは東京も解禁されることから、今まで通りの近県市場が活性化していくことと思う。こういう景気や業界の業績が異常に悪いときに200億円のファンドを組成でき、苦しいホテル業者の買収を進められる体力は星野リゾートの強み。また需要が戻ってきたときにしっかりリターンを出せるlong term betですね。
10月からは東京解禁やGotoイートも開始予定。これを一つの大義名分にしっかりと消費喚起していきたいところです。12月末でコロナ版雇用調整助成金も終了ですし、そこまでの勝負と捉える企業も肌感覚として多いです。