8月の融資残高 過去最高に 新型コロナの影響で

コメント

注目のコメント

• 大槻 奈那

  ピクテジャパン シニア・フェロー 名古屋商科大学大学院 教授

  ・2020年09月09日

  保証付融資がかなりの部分を占めるので、これだけ貸出ても銀行の「リスク資産」の増加はその1、2割程度の規模。貸出金利は既存貸出を上回りだます。
  
  しかも預金がほぼゼロ%金利でそれ以上のペースで集まっているので、余剰資金も過去最大。このコロナ金融支援策は、二重の意味で「銀行支援策」にもなっています。
• 椎名 則夫

  証券アナリスト

  ・2020年09月08日

  経済全体の底支えを考えるには地銀の貸出が鍵。4-6月は比較的財務が安定する大企業向け貸出が主導し都銀の伸びが目立ちましたが、7-8月は地銀・第二地銀の貸出の伸びも都銀に遜色なくなってきました。
  　ただし実質的に業況悪化に伴う後ろ向きな増加運転資金への対応が多そう。こうした貸出の返済余力は経済の脱コロナへの道筋と強く関連しており、目が離せないと思います。
• 野﨑 浩成

  東洋大学 教授

  ・2020年09月08日

  赤字運転資金を使途とするものもありますが、危機対応で手元流動性を確保するための借入も少なくありません。
  
  となると、情勢が鎮静化した後の貸出残高減少が次のニュースになるでしょう。