2020/9/6

【田原総一朗】なぜ、菅が「後継者」なのか

NewsPicks 金融ジャーナリスト
私には、こうなることは見えていた。
安倍首相の「後継者」に、菅義偉官房長官を推す流れが加速している。すでに5つの派閥が菅氏の支持を表明し、世論調査でも菅氏がトップへと躍り出た。
しかし、この流れを安倍氏の退任時から知っていた男がいる。
田原総一朗、齢86歳。言わずと知れた日本を代表するジャーナリストだ。
田原氏は、菅氏が立候補に動く前の28日の時点で、NewsPicks編集部の取材に対し、「次は実は決まっている。菅だ」と明言し、その後の政局を読み取っていた。
なぜ、田原氏は菅氏の擁立を知っていたのか。そして、菅氏の強み、弱みとは何か。次なる首相が取り組むべき課題とは。すべてを語ってもらった。
田原総一朗(たはら・そういちろう)/ジャーナリスト

1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。現在、早稲田大学特命教授として大学院で講義をするほか、「大隈塾」塾頭も務める。(写真:池田光史)

田中角栄以来になる

──なぜ、菅氏だと知っていたのですか。