台風10号 記録的な暴風・大雨などのおそれ 最大級の警戒を
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台風は今大東島地方を直撃していますが、6日日中にはいよいよ奄美地方、そして6日の夜から7日の朝にかけて九州のすぐ西側を北上し朝鮮半島方面へ進む見込みです。
台風で風が特に強くなるのは進路に対して右側ですから、今回九州はほぼ全域で記録的な暴風が吹く可能性があります。戦後すぐからの観測の歴史があるような場所でも、あわや記録を更新するのではと考えられるほどです。九州ではおそらく台風による暴風への特別警報が出される場所があるものとみられます。発表される場合には事前にアナウンスがされるはずなので、特別警報の発表前に避難や対策を終えておくようにお願いいたします。
今回の台風では昨年の台風15号により房総半島で発生した停電や倒木、家屋の破損といった被害と近い状況が発生することが懸念されます。どうにも自宅が強度的に不安だ、などという場合にも事前に避難所へ身を寄せましょう。今回はすでにホテル等への事前の避難を選択される方も多いようで、その点ではよかったなと感じています。
また別記事でも述べましたが南に開いた湾や瀬戸内海の周防灘を中心とした沿岸での高潮、そして関東から西の太平洋側で広く大雨となりそうで、特に宮崎では局地的に500mm以上の雨量となりそうです。平年の1か月分の雨量が一日で降ってしまうような状況ですので、浸水や河川の氾濫にも注意が必要です。
九州や中国・四国地方でも、台風への備えは6日中に終わらせるようにお願いいたします。台風による強い風や雨の影響は7日の夕方まで残るところがありそうです。7日は一日出かけなくても良いような準備も必要かもしれません。以前予報官をしていましたが、予報資料でも正に経験したことのないような数値が出ています。間違いなく最強クラスの台風です。台風そのものは大きいのですがその割りに予報円は小さいことにお気づきでしょうか?つまり予報の計算結果が安定しているということです。この台風については勢力や時間的な推移も含めて気象庁の予報を信じて行動して良いことを表しています。
衛星写真で見ると、台風10号の目ヂカラが強く、勢力の強さが伺えます。気象庁が過去に大きな被害をもたらした台風を引き合いに出して警戒を呼びかけるのもわかります。どうか早めの準備・避難行動で身の安全を心がけてください。