【独白】菅義偉、これからの日本を語る
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菅さんが第一次安倍内閣で総務大臣になった折、年末に電話がかかってきて地方分権改革推進委員会を立ち上げるので、委員になって協力してほしいと言われた。地方分権改革推進委員会は翌2008年4月にスタートしたが、8月に首相退陣で内閣が瓦解して菅総務大臣も辞め、その後政治が迷走して民主党政権のなかで委員会も雲散霧消した。一定の成果はあったがその内容はここでは省く(『霞が関解体戦争』ちくま文庫参照)。
安倍さんには行財政改革の意識はほとんどなかつたが、菅さんは小泉内閣の構造改革の精神を引き継ぐところは当初からあった。実際に安倍内閣の官房長官としてタテ割り行政に対してそれなりのガバナンスを果たしていた。
しかし、がっかりしたのは昨年末の全世代型社会保障検討会議(西村康稔経済財政担当大臣)がまとめた中間報告である。9月から12月まで6回開かれたが、75歳以上の高齢者の窓口負担は1割のまま、65歳以上の在職老齢年金制度も現状維持、結局、改革がまったくできなかった。
ほんとうにタテ割り行政に大ナタを振るうことができるのか、官房長官ではできなかったことを首相としてならできるのか、期待したいところだ。ダムを例示していたがそれは本丸ではなく例えばの話に過ぎない。総裁立候補にあたってはもっと本丸(医療・介護を含めた全世代型社会保障の展望)の大きな話をしていただきたかった。自分がやらないと…と腹を括る。そうですよね、この状況で実質ナンバーツーだったら責任取って立ち上がるのが筋ですし、その実行力なければ政治家としてダメだと思います。
縦割り打破でのダムの話は良く聞きますが、逆に、この程度の情報共有すらできてなかったんだな、という印象の方が強かった。本当に全体最適が取れてないんだな…と。
弊害を打破して国民の為になる形にしてくれるのは大賛成です。
ただ記事にもありますが、その過程では省庁から反対の大合唱が起こって大変でしょうね。
この手のことに着手するとサボタージュやゴシップネタのリーク合戦が始まったり、抑えようと人事で対応すると強権的・独裁的な内閣だとマスコミ・野党から言われたり。本質的でないところでかなり叩かれそう。
文字通り火ダルマになる可能性ありますが、叩き上げの菅さんはその辺強そうなので、そこに期待感があります。安倍政権を引き継ぐ、とばかり思われている菅さんですが、すでに地銀再編に言及している通り、産業再編にはかなり切り込んでいくように感じました。
リーダーの仕事は、やることを決めること。何でもかんでもやらない。でも、やると決めたら俺は絶対にやる。
取材を通して、そうした意志の強さを感じました。経済メディアのNewsPicksは、忙しくなりそうです。