2020/9/5

【メルカリ】グローバル攻略の鍵は「日本式」にある

東 春樹
NewsPicks, Inc. 記者
お荷物事業から「成長源」になれるのか──。
国内フリマアプリ大手のメルカリにとって米国事業は、赤字の元凶となる課題の多い事業だ。
先行投資がかさみ、決済サービスの「メルペイ」事業と共に、国内フリマ事業の利益を食いつぶしてしまっている。
それでも米国事業を続けるのは、巨大なマーケットで成功すれば大きなリターンが見込めるからだ。
成長を続けるフリマアプリも、国内だけではいずれ頭打ちになる。
果たしてメルカリは、米国事業を次なる収益源にできるのか。9月4日に開催された共同記者説明会のポイントを整理する。

①メルカリUSの「現在地」

メルカリの米国事業は、成長している。しかし、強力なライバルがひしめき、競争環境は決して楽ではない。