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ロシアの反体制派指導者意識不明 独政府「神経剤ノビチョク使用の証拠」

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    毎日新聞 ニューヨーク支局専門記者

    ノビチョクは旧ソ連が開発した化学兵器。メルケル首相が発表したことが事態の大きさを示しています。英ソールズベリーでロシアの元スパイ、スクリパリ氏が襲撃された事件でノビチョクの使用が認められた際にも当時のメイ首相が発表しています。ドイツはEU、NATOと情報を共有して対応を協議し、OPCW(化学兵器禁止機関)にも調査を求めることになるでしょう。それにしてもロシアはなぜ、このタイミングで..


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    「ノビチョク」自体は存じ上げないのですが、「アセチルコリンエステラーゼ阻害剤」として機能する薬物のようです。

    アセチルコリンというのは、私たちの神経を正常に機能させる上でとても大切な物質です。「交感神経」と「副交感神経」という言葉を聞かれたことがあると思いますが、両者は神経のアクセルとブレーキ役をそれぞれ担っています。アセチルコリンはこのうち、ブレーキ役の副交感神経の働きを司る物質です。

    対してアセチルコリンエステラーゼというのは、不要になった余分なアセチルコリンを分解するための酵素です。「ノビチョク」が人の体に大量に投与されると、この酵素が阻害されるため、アセチルコリンが過剰な状態に陥ります。

    すると、体に急ブレーキがかかったような状態になり、心臓の拍動が命に関わるほど遅くなったり、呼吸が止まってしまったりする可能性があり、生命の危機に瀕する状態になり得ます。



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