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オンライン決済からスタートしてリアル店舗でのQRコード決済に進出したのはAlipayでした。WeChat Payは2年遅れてQRコード決済に参入。
それから瞬く間に中国の決済と金融サービスを変革しました。そのスピードには驚かされます。ミニプログラムの数は100万を超えるともいわれている。
中国のデジタル通貨の実証実験にもAlipayは参加しています。気のなるのは中国の規制当局の動き。上場後に規制を強化するかもしれません。
国内市場の成長余地が徐々に低下する中、アントの次の課題は国際市場の開拓です。しかし、米国の国際送金大手マネーグラム・インターナショナルの買収が、安全保障上の問題を理由に対米外国投資委員会(CFIUS)からの承認を得られなかったように、先進国での事業展開は難しくなりそうです。
また、金融が比較的進んでいる先進国ではすでに金融インフラがある程度整っており、アントの参入余地は限定的だと考えます。
一方で、金融インフラの整っていない新興市場は、アントが経験した中国国内でのノウハウが十分に生かせます。したがって、今後のアントのグローバル化戦略は、金融の発展が遅れており規制が比較的少ない新興市場を対象にした、「戦略投資+ノウハウの輸出」という提携モデルが中心になるとみています。
最近の事例では、ミャンマーで「ウエーブ・マネー」を手掛けるヨマに出資しています。
香港での上場により得た資金の多くは、この「戦略投資+ノウハウの輸出」モデルを中心とした自身の国際化を進めるために使われると考えられます。
アリペイにとっての余額宝(MMF)、ウィーチャットペイにとっての紅宝(お年玉のギフティング)など、初期の単なる決済アプリから金融サービスへ進化して現在のスーパーアプリに発展しいく過程で、爆発的な成長のきっかけになったサービスがあったことは、ぜひ今後の国内でのサービスを考える際の参考にしたいですね。
https://www.straitstimes.com/business/banking/ant-financial-applies-for-singapore-digital-banking-license
https://www.straitstimes.com/singapore/mas-says-14-of-21-digital-bank-applicants-eligible-for-next-stage-of-assessment
アントはクレジットカードやキャッシングで儲けていると思っていましたが、”提携金融からの技術サービス料”だったとは知りませんでした。
米中の問題がありますが、上場後の動向が楽しみ。