2020/9/4

【緊急出演】アベノミクスのブレーン、浜田宏一がいま語ること

NewsPicks 編集部 記者・編集者
7年8カ月に及んだ安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」──。その最大のエンジンは、積極的な金融緩和政策だった。
2012年に安倍政権が誕生し、アジア開発銀行総裁だった黒田東彦氏を日銀総裁に指名。アベノミクス「3本の矢」の一つである「大胆な金融緩和」を二人三脚で実行し、デフレ脱却を目指した。
「黒田バズーカ」とも呼ばれた「異次元」の金融緩和によって、1ドル=80円台という円高が円安方向へ進み、行きすぎた円高は確かに是正された。さらに、日経平均株価は、円安も追い風になり、一気に上昇へ転じた。
この大胆な金融緩和を理論で支えたのが、経済学者の浜田宏一氏(米イェール大学名誉教授)である。
安倍首相は就任早々、浜田氏を内閣官房参与に迎え入れ、7年8カ月の間、ブレーンとしてアベノミクスを支えた。
NewsPicksは今回、浜田氏に緊急インタビューを敢行した。安倍首相が辞意を表明して以降、初めてメディアで発言した浜田氏は、何を語ったのか。
アベノミクスの成果と残された課題、そしてこれからの日本経済への提言まで、アメリカの自宅から独占インタビューで答えた全内容をお届けする。
浜田宏一(はまだ・こういち)イェール大学名誉教授、東京大学名誉教授/1936年、東京生まれ。1960年、東京大学経済学部卒業。その後、イェール大学へ留学し、Ph.D.取得。1981年、東京大学経済学部教授。1986年、イェール大学経済学部教授。2001〜03年、内閣府経済社会総合研究所長。2012年12月、安倍首相が就任し、内閣官房参与に就任。84歳(写真:Yuriko Nakao/Bloomberg via Getty Images)

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