[27日 ロイター] - 米小売大手ウォルマート<WMT.N>は27日、マイクロソフト<MSFT.O>と連携し、短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業買収に乗り出すと発表した。

関係筋によると、ティックトックを運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)は、北米、オーストラリア、ニュージーランド事業の売却を巡り、マイクロソフトや米ソフトウエア大手オラクル<ORCL.N>と初期段階の協議を進めており、24─48時間以内に独占交渉に入り、9月15日までに合意することを目指しているという。

バイトダンスは現時点でコメント要請に応じていない。

ウォルマートは声明で「ウォルマートとマイクロソフトとの連携が、米国内のティックトックのユーザーの要望に満たし、米規制当局の懸念を解消すると確信している」との見方を示した。

ウォルマートとマイクロソフトは、クラウドや人工知能(AI)で5カ年の提携契約を結んでいる。

発表を受け、ウォルマートの株価は一時6%超上昇した。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長はこの日、米政治専門サイトのポリティコのインタビューで、米政権はティックトックの買収企業に関する見解を持っていないと述べた。

*内容を追加しました。