[27日 ロイター] - 中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のケビン・メイヤー最高経営責任者(CEO)が就任から3カ月弱で辞任した。ロイターがメイヤー氏の社員宛ての文書を確認した。

米国ゼネラルマネジャーのバネッサ・パパス氏が暫定CEOとなる。

米娯楽大手ウォルト・ディズニー<DIS.N>の動画配信サービス「ディズニー・プラス」の統括責任者だったメイヤー氏は、ディズニーを離れ、6月1日にティックトックCEOに就任。同時にバイトダンスの最高執行責任者(COO)にも就任した。[nL4N2D10N9]

メイヤー氏は社員宛ての文書で「ここ数週間、政治環境が激変する中で、企業構造の変革で何が必要になるのか、それが私が参加する世界的役割にとって何を意味するかをよく考えた」と説明。「現在の状況下で、まもなく問題が解決に至ると見込まれる中で、私がこの会社を去る決断をしたと知らせなければならないのは暗澹(あんたん)たる気持ちだ」と綴った。

ティックトックは電子メールの声明で、メイヤーCEOの辞任を確認し、ここ数カ月の政治力学がメイヤー氏の職務の範囲を「激変させた」と説明した。

一方、バイトダンス創業者兼CEOの張一鳴氏は別の文書で、同社は「世界的に、特に米国とインドで直面している課題の解決を急いでいる」と明らかにした。

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