[26日 ロイター] - 米バイオ医薬品開発のモデルナ<MRNA.O>は26日、すでに第3相臨床試験(治験)に入っている新型コロナウイルスワクチン「mRNA─1273」について、初期のデータで高齢者でも若年層と同様の免疫効果が確認されたと明らかにした。

これをを受け、モデルナの株価は一時約7%高の71.35ドルに上昇した。株価は年初から約3倍の水準にある。

モデルナは、第1相治験の中間データの分析結果を開示。これには高齢者に及ぼす作用などの詳細も含まれている。

分析結果は第3相治験に利用されている用量100マイクログラムの接種に関するもので、それによると、56─70歳のグループと70歳以上のグループで、18─55歳のグループと同様の免疫効果が確認された。

モデルナの後期治験にはこれまでに約1万3000人が登録。このうち約18%は、新型ウイルス感染症(COVID-19)で最も大きな影響を受けているアフリカ系、ラテンアメリカ系、先住民系が占めている。

モデルナはトランプ政権が進めるワクチン開発促進策「ワープ・スピード作戦」の下で約10億ドルの資金を政府から獲得。今月11日に、米政府に対し約15億ドルで1億回分のワクチンを供給することで合意したと発表した。